プロレスの魅力を考える
ここ数日、つまらない近況報告ばかりになってしまっているので、明日は仕事がお休みですしプロレスについてじっくり語ってみましょう。
まずはなにより、心配されていた葛西純選手の応援興行が大成功。葛西選手御本人の登場もあってとても良い興行だったようです。詳しくはアパッチプロレス軍のメンバーブログ(http://www.cbox100.com/fighters.htm)等をご覧ください。そのうちいくつかをピックアップ。
金村キンタロー選手(http://blog.livedoor.jp/kanemura_kintaro/archives/50288495.html)
工藤めぐみさんのブログ(非道選手の嫁さん)(http://blog.kudome.com/archives/50224800.html)
須山浩嗣ライターのブログ(http://blog.livedoor.jp/hirotsugu1069/archives/50265452.html)
葛西選手、元気そうで本当に嬉しいです。御本人のブログ(http://blog.livedoor.jp/kasai_jun/)では子煩悩のとてもステキな笑顔が見られます。この続きをコッチも笑顔で待ちたいですね。
さて、本題に戻ってプロレスの面白さとはなんでしょうか?
結局のところ、趣味趣向なんて本人が面白いと思わなければ意味がありませんので、「面白さを語る」という事自体が無意味な事かもしれません。ただ、力道山ブームや一時のタイガーマスクブームの時代はイザ知らず、プロレスというジャンルはマイナーとなって久しく、ファンの一人としては面白さを記しておくことで、数少ない同じ趣向の人から「そうだろ~そうだろ~」とニヤッとして頂ければ幸いです。
が・・・しかし。
プロレスの面白さの要素は多岐に渡ります。プロレスが対戦相手との勝敗を競う純粋な競技と考えて「この選手は強い」「この選手は弱い」という観点もあるでしょう。ごめんなさい。そんな方はコレより先は読まないでください。
私が感ずるところ、プロレスは相手との勝敗という結果を求めるものではありません。それでも、肉体を駆使することで「強さ」「気迫」そして「頑丈さ」は選手個々のスキルで大きな違いがでます。その違いで「凄い選手」「普通の選手」「ダメな選手」に分かれていき、凄い選手ほど結果を残す訳です。
また、原点が「相手と闘う」ことにあるので、本来なら勝敗のみが評価されるべきではあるんですが、見世物として現在に進化を続ける過程で「興行を成功させる~一座としての団結を強める~関連業者(業界)を繁栄させる」という流れもあって、原点のように簡単に勝てば良い世界ではなくなります。
興行の流れで、若手が肉体は出来上がってないながらも心の篭もった試合をみせる。激しい闘いが難しくなったベテラン選手は技術やパフォーマンス(場合によっては話術)でお客さん楽しませる。そしてチャンピオンを含めた一線級の選手が激しい闘いや凄い動きを見せる。
それだけに飽き足らず、入場時には演出を派手にする、当日の試合だけでなく過去から未来へと続くストーリーを絡ませる、会場にモニターを設置して控え室の内容をネタとして披露する、グッズを作って販売する、などなど興行にお客を呼ぶために色々な楽しめる要素を提供してくれます。(試合スタイルについてはあえて書きません。)
そこにあるのは、観客を喜ばせる(平たく言えば「集める」)ためにはどうすれば良いのか?ということです。
この「観客を喜ばせる」というのは、とても知的な行為で、例えば衣食住に関することなら動物でも群れのボスに対して毛づくろいをすることで媚びたり、自分の卵を他の巣に入れることで育てる行為を委ねたりできます。
しかし「興行に足を運んでもらって人を喜ばせる」というのは、どうすれば人が喜ぶのかを考えなければいけませんので非常に難しい訳です。対戦カードをどう組めばよいのか?毎回激しい試合になれば良いのか?どういう演出が効果あるのか?次の興行には来てもらえるのか?
情報が氾濫し、趣向も多様化する中でもプロレスは闘いを原点にした「強さの表現」「鍛えられた肉体」そして見世物として発展してきた「凄い技」「美しい技」「受身による頑強さの表現」さらに興行として「話術」や「物販」の要素もあってこれが全部揃った時には素晴らしいエンターティメントになる・・・と信じているし、その片鱗を今のプロレスから感じられるので私はプロレスが好きな訳です。
ま・・・・そんな最初から最後まで完璧な興行は滅多にありませんけど。
そんな私が好きなプロレスも「強さ」という部分では「K-1」「PRIDE」に侵食されて不況の真っ只中。でも、大丈夫。「強さ」という部分なんて、プロレスの魅力のほんの一部でしかないんです。現には強さという部分だけでは話題を作れずに、競技と言う強さを競う範疇からはかけ離れる対戦カードでお客を呼んだり、凄い選手同士には違いないのに試合内容が膠着ばかりの判定決着で全然面白くなかったりする訳です。
それでもやっぱりプロレスはマイナーなのでファンというだけで変な目で見られる部分もあり、競技系プロスポーツに比べると劣等感や敗北感を持っているようです。もっとも、(プロレス・格闘技・ゲーム大好きの変な奴である)私に言わせれば、どんなファンでも好きなことにのめり込んでいる人間ってのは例外無く、他の趣向を持つ人からみれば変な奴なんですけどね。
そんなマイナーファンに支えられているプロレスは未来がないんでしょうか?そんな事はありません。ハッスルマニア(Gyaoで今なら無料で見られます。http://www.gyao.jp/sports/hustlemania2005/)が成功したように、マイナーファン以外にも波紋を広げる事はできます。しかし、あれはプロレスじゃない。などと本気で言っている業界人もいるところがプロレス界の難しいところ。
違うと言うならそれも良いでしょう。でも現状のマイナーなファンの取り合いではなく、一般大衆を引き込まなければ発展は望めません。答えは既にハッスルマニアで出ています。なにも同じ物でなくても、冒頭で挙げた「葛西純選手支援興行」も、いきさつから説明して興行に来たなら、それまで事情を全く知らない人でも笑顔で帰宅したに違いありません。
そう、赤ちゃんをあやす時でもそうですが、人の笑顔を見れば自分も笑顔になるもんです。興行を行う側が心からの笑顔を見せてくれるのなら、また行きたくなりますので、不況・苦境のなかでもプロレス業界の皆様、頑張って下さい。
・・・ふぅ偉そうに書いてしまった。もう明け方じゃないですか・・・寝よう。
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