原作者と主人公と作品の評価と

＋D　にて、「EVE new generation」（以下、「EVEニュー」）のレビューが。
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0609/19/news062.html

いや～EVEの一作目はとても気に入って遊んだんですが、続編がもう許せないを通り越して記憶を封印するような作品で、出せば出すほど「テストプレイしたのか？いや、シナリオ作った時点でボツだろ。」という疑問と「続編でお金儲けよう」という嫌な面のみが感じられました。

でも、レビューを読んで見ると面白そうですね。

何が難しいって、アドベンチャーゲームはシナリオが命なので、下手にネットで評判を調べるとネタバレになってしまって面白さが半減以下になるんですよね。これがRPGとかなら、「ド強い敵がいる。」って情報くらいならむしろやる気なったりする訳ですが、打越鋼太郎氏のシナリオですか・・・。

打越鋼太郎氏の作品、インフィニティーシリーズ「Never7」「Ever17」は、とても良い出来でした。特に「Ever17」は、膨大なプレイ時間におよぶのに面白さが持続し、しかも張り巡らされた沢山の伏線が「こりゃまとまらんだろう。」という凡人の危惧を踏み潰して綺麗にかつスムーズにまとめたシナリオには脱帽でした。

しかし・・・期待されたシリーズ三作目「Remember11」は最低。

いや・・・途中までは面白かった。シリーズの名に恥じぬ展開で、このままラストまでまとめてくれると信じてました。・・・アドベンチャーゲームのネタバレは避けるべきなのであまり書きませんが・・・「なんやねんゴルァ！」という感想です。

最初に挙げたレビューで、アニメ「ルパン三世」を引き合いに出してましたが、なかなか良い比較対象ですね。

「ルパン三世」で、私が好きなのは「カリオストロの城」で、原作のコミックや第一期のテレビシリーズはあんまり好きではありません。本来生み出したであろう「原作者」の作品より、別人が手がけたアレンジ作品の方が気に入ってしまう点が不思議ですね。

例えば、ガンダム。
機動戦士ガンダムシリーズで、コミックとして売り出された「クロスボーンガンダム」が人気があると聞きます。私も読んでみて、（Ｆ91が好きだったせいもありますが）最近のガンダム関連作品で一番好きになりました。

続編やシリーズ物って、「固定ファンがいる」代わりに「評価が厳しくなる」という宿命を背負う訳ですが、そんな宿命をもろともしないシリーズもあります。例えばドラゴンクエストシリーズ。色々なゲームになっていますが、「ドラクエ」と付いたゲームで遊んでみてつまらなかった印象はありません。

そんな中、ここ数年で一番気に入っているシリーズの最新作が見えてきました。
逆転裁判４
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060919/gyaku.htm

七年後ですよ・・・。前作までのキャラクターがどんな扱いになるのかとても気になります。しかし、気になる反面、ゲームとしても面白いシリーズなので、その面白さが新しいキャラクターでどういう形になるのか楽しみですね。

よく「○○信者」なんて表現で、原作者や製作会社・アーティストなどに固定ファンがついたりしますが、本当は完成品に対して評価すべきです。

話はさらに飛びますが、私は宗教が大嫌いです。
大体、自分自身のことも「ここは好き」だが「ココは許せない」と、気に入らない部分が多々あるのに、神さんや宗教などの「100％の信頼」ってのがありえないと思っています。でも、幽霊や占い、宇宙人などは「100％否定する。」ってのが私の信条だったりするので、なかなか分からないもんですね。

そんなわけで、EVEシリーズは、一作目以外は全部クソゲーだ・・・と決め付けないで、EVEニューも遊んでみようかな・・・。